立川志の輔の落語で「浜野矩随」という人情噺があります。
浜野矩随のおやじ矩安(のりやす)は、刀剣の付属用品を彫刻する「腰元彫り」の名人だった。
名人と謳われたおやじの死後に、息子の矩随も腰元彫りを生業としているがこれがてんで下手くそ。
そこから、矩随(のりゆき)が多くの苦労を乗り越えて名人になっていくストーリーです。
おっかさんのいいつけで水垢離(みずごり)の後に不眠不休の7日間でコツコツ・コツコツ・コツコツと細かい仕事で観音様を彫り続けます。
コツコツ・コツコツ・コツコツ
これが最後の仕事だと、コツコツコツコツ
いやはや、人間は最後の最後まで追い込まれないと、なかなか本気になれないようですね。
自分自身に顧みると、まだまだ追い込まれていないなあと反省しきりの今日この頃です。