努力が報われる事が難しくなる時代に突入します。

スポーツの世界にかかわらず、これから若いスタッフ達が経験するであろう日本の未来は「人口減少」や「縮小経済」で、「努力をすれば報われた」という時代から「努力が報われにくい時代」へ変遷していくと思います。

images9サッカーでいえば「努力を積み重ねればプロになれる」「あの高校に入れば、あの大学に進学すれば」なんて巧妙に言い含めたりするのはやめた方がいいし、数年に一度くらい突出した一人だけがハッピーになる(プロになる)ことだけを目指す組織は、総合スポーツクラブの存在意義までもが問われることになるでしょう。

昨晩、昔からの友人がこんな話をしてくれました。

「指導者・コーチの中にはハッタリを効かすことに長けている人もいるけれど、今まで見ているとしばらくすればメッキは必ず剥げ落ちている。
少しでも冷静に考える思考があれば「プロ選手」になることが、どれほど困難なことかはわかると思うのだけれど、保護者はどうしても自分の子どもだけは特別だと思いたいし、信じたいものだけを信じたがるのは人間の性なんだよ。」

と聞かされました。

私達の本当の役割は「手近な目標」を少しずつ達成させて小さくても「成功体験」を積み上げるというアプローチにより、正のスパイラルに入り込み、スポーツを通しての人間育成に重きを置くことが必要になるのかもしれません。

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