最後に「個」を活かすために、あえて「個」を殺す

最後に「個」を活かすために、あえて「個」を殺す。

日本には徒弟制度(とていせいど)という師匠と弟子の関係で技を伝承していくやり方があり、弟子入りをしたら徹底的に「個」を殺し、どんな理不尽も師匠の言いつけを守ることからはじめます。

なぜなら「水が入ったお茶碗では、新しいお茶は飲めない」ということで、一度自分の茶碗に入っている「我」をすべて捨てさせなければ、新しいものを注ぐことが出来ないということだと言われます。

今でも伝統工芸や飲食の世界では続いているかも知れません。

「徒弟制度」を踏襲している世界で共通しているのは、「プロ」「一流」「本物」になるという志がある人間達の修行の場であるということだと思います。

個人的にはサッカーであれば、ダイヤの原石が集まる「J下部組織」や「プロ選手を輩出する大学・高校」では、この一度は「個」を捨てさせる作業を行う方がいいと思います。

しかし、我々のような街クラブに同様なモデルを適用できるかは、はなはだ疑問ではあります。それは一流・プロ・本物になるには真剣な努力と並外れた才能が必要ですが、我々の街クラブに集う選手に並外れた才能を持つ選手が集まることは希有なことです。

我々、街クラブは「スポーツを楽しめる選手」や「地元クラブや日本代表を応援する」という、日本サッカーを支える多くの人達のために存在することも必要なのではないでしょうか?

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